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朗読メールマガジン
ご愛読いつもありがとうございます。
第22号
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こんにちは、朗読カフェ、マスターの喜多川拓郎です。
朗読メルマガ、ご愛読ありがとうございます。
新しいメンバーのご紹介
下関で様々な活動をされている
「都井朋子」さんです。
素晴らしいライブ録音作品をお借りしました。
「バイオリンの村」是非聞いて下さい。
ご感想もお待ちしております。
奈良に行って来ました。
女人高野「室生寺」
そして「長谷寺」
一年分の運動量!階段ばかり!!
でも息をのむような美しさ!
朗読カフェへの参加お待ちしております。
是非仲間になって下さい。
参加資格は問いません。
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1 朗読会などのお知らせ
2 海老蔵さんが話題になっていますが・・
3 今日のワンポイント
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朗読会や語りの会のお知らせ
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朗読カフェメンバーの瀬戸翔太さんが舞台出演!!
2010年2月27日~28日
「極楽トンボの終わらない明日」
作・高橋いさを 演出・岡部大吾
蒲田:テアトロ・ド・ソーニョ
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海老蔵さんがワイドショーを賑わせていますね。
市川海老蔵と言えば、「外郎売り」
まだ襲名前、今の團十郎さんが海老蔵時代に上演した時、観ましたが、暗記していた
カツゼツの教科書とは大分違う台本で驚きました。
当代の海老蔵さんの怪我、顔だけに滑舌はどうなるのか心配です。
早くよくなって、是非外郎売り舞台で見せてほしいですね。
さて、カツゼツ練習と言えば、昔も今も「外郎売り」の台詞です。
アナウンススクールや声優学校などでは教科書として使っています。
もちろん皆さんはご存じだと思います。
「外郎」と言う万病に効く薬を、早口言葉で人目を引いて売った、口上です。
歌舞伎十八番のひとつ「外郎売り」の中の台詞です。
小田原には実際に「ういろう」と言うお店があり、今でも薬の「外郎」を売っています。
二代目の市川團十郎が、咳と痰の病で台詞が言えず、困っていた時に偶々、この薬を
知り、服用したところ、全快し、感激した團十郎が小田原に訪れ、是非芝居にしたいと
申し入れたのがこの演目の始まりとのことです。
今の市川團十郎さんが上演したのは、かつての台本を「復活」させたものだそうです。
ちなみに外郎家では創業から600余年、一切外商は行っていないそうです。今でも来
店した人への対面販売のみで、早口の口上はすべて二代目團十郎の創作。
以前のメルマガでも触れましたが、歌舞伎では、立て板に水のごとく外郎売りの口上
が終ると、それを見ていた茶坊主が、舌がうまく回れば女を口説くのもたやすかろうと、
「ういろう」を一服買って飲みます。ところが、全然うまく早口言葉が言えず怒り出し
てしまう・・というオチがあってそこからまたお芝居が展開していきます。
私達は、早口言葉の練習として、その楽しさをしらずに、練習しました。ほとんど修行の世界です。
たしかに歴代の團十郎も台詞に苦労したというエピソードがあるくらいですから、何も
知らない学生には、難しいのは当然です。
まだバイエルも出来ない子供が、いきなりラベルの曲を練習するのと同じで無理があ
ります。俳優やアナウンサーを目指しているのならともかく、一般の人がこれをいきな
りやるのは滑舌練習としてはどうかと思います。
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これまでは、カツゼツ練習と言えば、母音練習や早口言葉の練習が主でした。
ややこしい早口言葉を練習しているうちに練習が嫌になってしまう人も多かったと思います。
また、声優やタレント、ナレーター志望の若い人の中には、早口言葉の練習を、学校
などでみんなの前でやらされて、かえってカツゼツが悪くなってしまう人もいます。
緊張の中で、何故出来ないんだと、とがめられたり、みんなに笑われたりするうち、
精神的な傷を負うことにも繋がりかねません。私はカードを使ってゲーム感覚でレッス
ンに取り入れています。
早口言葉は、覚えれば誰でも言えるようになります。何度も練習して覚えてしまえば
つっかえる人はまずいません。それでカツゼツが良くなったかと言えばそんな事はあり
ません。
覚えた早口言葉は上手になりますが、他の言葉ではまたもとに戻ってしまいます。
この方法では永遠に早口言葉を言い続けなければなりません。(プロの人はやっていますが)
滑舌の比較として、講談 落語 歌舞伎とそれぞれ、波形を見てみました。
歌舞伎は外郎売りの当時海老蔵、現在の團十郎。落語は、古今亭志ん生の「黄金持ち」
講談は チビマルコのお母さん役声優でもある一龍齋貞友さんのCDから、それぞれ見て
みると、その特徴がよく分かります。團十郎さんの外郎売りは、波形でみてもさすが、
見事なリズムで最後まで一気、まさに立て板に水です。貞友さんも、リズムよく、歯切
れがいいのが分かります。志ん生さんの落語もリズミカルです。違いは、講談や歌舞伎
では、言葉の拍をハッキリとまるでピアノのようなメロディーで、一方落語は、バイオ
リンのように・・
このお話しの続きは次回に
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滑舌について悩み相談があったので・・
母音と、苦手な音を録音して、ファイルを解析してみると、無声子音「k」が、有性
化して「g」のようになっています。滑舌良く発音しようと意識しすぎる余り、舌を強く
使いすぎているようです。軟口蓋破裂音の「k」通常は、息だけでほとんど音圧は上が
らないはずなのに、母音に似た、グラフになっていました。
力を抜くだけですっきり綺麗な音になりました。
母音の無声化がない関西圏の人は別ですが、関東圏の人は、滑舌を意識しすぎる余り、
本来無声化するべき母音を有声音で発音してかえって滑舌がおかしくなる人がいます。
無声化がおこる母音は i u がほとんどですが、例外としてカカク ホソイ ココロ
等は a oでも無声化します。日常会話で無声化している音を、ハッキリ出そうとし
て、不自然になり、滑舌が悪いと思い込んでしまう。まさに悪循環です。
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宮沢賢治作品朗読してHPに掲載しました。
お時間のある時に聞いて下さい。
最新録音
「狼の森と笊森、盗人森」
http://kitagawatakurou.net/roudoku/hahato/oinomori.html
「なめとこ山のくま」再録音
http://kitagawatakurou.net/roudoku/simizimi/name.html
「とっこべとら子」
http://kitagawatakurou.net/roudoku/omosiro/tokkobe.html
「紫紺染めについて」
http://kitagawatakurou.net/roudoku/omosiro/sikon.html
「山男の4月」
http://kitagawatakurou.net/roudoku/yume/yamaotko.html
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朗読 カフェ http://roudoku.me/
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今後ともよろしくお願いします。
2010年12月2日12時26分21秒 木曜日
最新号は91号です。