メールマガジン
朗読メールマガジン
ご愛読いつもありがとうございます。
2010年10月4日発行
第14号
☆.。:・★.。: *・☆.。: *☆.。: *・★.。: *・☆.。:・★.。: *・☆
こんにちは、朗読カフェ、マスターの喜多川拓郎です。
朗読メルマガ、ご愛読ありがとうございます。
朗読カフェへの参加お待ちしております。
是非仲間になって下さい。
費用はかかりません。
そのかわりお礼もでません。
参加資格は問いません。
☆.。:・★.。: *・☆.。: *☆.。: *・★.。: *・☆.。:・★.。: *・☆
1 朗読会などのお知らせ
2 スピード違反に注意しましょう。
3 今日のワンポイント
力の抜き方その2
☆.。:・★.。: *・☆.。: *☆.。: *・★.。: *・☆.。:・★.。: *・☆
シティーボーイズミックス
「10月突然大豆のごとく」
10月17日~24日
新国立劇場 中劇場
出演
大竹まこと きたろう 斉木しげる 中村有志 他
今年は10月の公演です!!
人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
槇大輔さん主催
語りの会 のお知らせです。
「第9回・定期公演」11月12日(金)19:00~21:00
13日(土)14:00~16:00
詳細は「語座」HPをご覧下さい。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━
明治人のナレーションは 今よりずつと速かった?
皆さんは、「明治時代の人はもの凄く早目だった」つて知っていました? 作家の高橋源一郎さんが内田樹
さんとの対談の中で知見を述べていました。なんでも、明治の演劇界で活躍した川上音二郎などの当時の録音
資料からそれが判るのだそうです。ナレーションや台詞の仕事では、現代に近づく程早目になってきているの
で、これには私もびっくりしました。
「言葉を明瞭にしましょう」という新劇運動が始まってからゆっくり喋るようになり、現代に至ったのだそ
うです。古い映画や録音テープを聴いていると、コマ落としじゃないかと思うことがよくありましたが、あれ
は正規のスピードだったのですね。
一方、現代のナレーションだって負けてはいません。あるテレビコマーシャルのナレーションをしたのです
が、私に与えられた時間は4秒、そこにひらがなに直すと42文字を入れなければならないという仕事でした。
なんと、1秒あたり10字です。にわかには信じがたい話でしょうが、限られた時問の中にできるだけ情報を入
れなければならないコマーシャルの世界では当たり前のことなのです。
コマーシャルに限らず、プロの場合はナレーションのスピードは作品や音楽に合わせるのが基本です。日々、
テレビから流れてくるナレーションを聞いていると、IFのように速いものから、クラシックカーのようにの
んびりしたものまで様々ですね。 プロのナレーターの場合、エンジン(声)は高性能で、燃料タンク(肺活
量)も大きい人が多いですから、街中をゆっくりと流しても、高速道路を飛ばしても、道に合わせてゆとりを
持って走れます。でも、皆さんが朗読をする場合はそうもいきませんよね。
-*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-
では、どのくらいのスピードで走る(語る)のが聞きやすいのでしょうか。
皆さんは普段、喋るスピードを意識したことはありますか?人と話していて、この人は早目だとか、のんび
りしていると感じることはあるかと思いますが、自分のこととなると、意外と無頓着な人が多いものです。
そこでテストをしてみましょう。ストップウォッチを用意して、数字の1から100まで数えしげて、何秒
で数え終わるかを計ってみて下さい。
どうでしょう。30~10秒台の人。このタイムの人はF1クラスの早口です。50~60秒くらいが普通の人、1分
以上かかる人はわりとのんびり喋る人と言えます。
この速度は、性格でも大きく変化してきます。社交的でおしゃべりのコツをつかんでいる人は自然と速いタ
イムが出るでしょうし、無目な人やのんびりした性格の人は時間がかかります。
次は、Iから100までを紙に書いて、それを読んでみましょう。どうですか?
今度はさっきよりも時間がかかったはずです。
超早口、昔の噺家
読むか読まないかそれが問題!
先日、落語好きの友人から、昔の落語家のCDを借りて聞きました。なんてったって早口。録音状態も良くな
いので、聞きづらい箇所がいくつもあります。でもおかしくて笑ってしまいます。もしこれをナレーション収
録するように、発音がおかしいとか、アクセントが違うとか、サ行がおかしいなどと言って録音したとしたら、
この面白さは活かされません。
芸の世界は伝統的に口伝、師匠がやってみせるのをその場で反復して覚えるのが原則でした。活字台本があ
るわけではなく、台本はすべて師匠の頭の中にあります。一方新劇運動がはじまると、翻訳劇も増え、稽古は
活字台本を読むところからスタートします。ここで一気に表現の世界でも、言葉のスピードダウンが起きたの
でしょう。
朗読する作品も、活字を表現するわけですから、昔の落語のように早口で読むと何が何だか分からなくなる
可能性があります。
-*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-
ワンポイント
力の抜き方!
先週に続いて、喉にどうしても力が入ってしまう人へ
力の抜き方その3。
腰から上を前に倒します。背筋を伸ばして頸椎もその延長線上に伸ばします。
背中の横隔膜、一番下の肋骨の下を意識して、声を出して見て下さい。
出来れば長い文章を声にしてみて下さい。
しっかり下半身を安定させてバランスをとってやることが大切です。頸椎でささえて
喉の周辺は重力に任せるような感覚をもってやってみて下さい。
こつを覚えると見違えるような声が出るようになります。
-*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*-
宮沢賢治作「紫紺染めについて」HPに掲載しました。
お時間のある時に聞いて下さい。
http://kitagawatakurou.net/roudoku/omosiro/sikon.html
「山男の4月」
http://kitagawatakurou.net/roudoku/yume/yamaotko.html
-*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
朗読 カフェ http://roudoku.me/
-*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--*--
今後とも何卒よろしくお願いします。
2010年10月4日12時51分28秒 月曜日
最新号は91号です。