メールマガジン
朗読メールマガジン
2010/09/11発行
第11号
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こんにちは、朗読カフェ、マスターの喜多川拓郎です。
朗読メルマガ、ご愛読ありがとうございます。
朗読カフェメンバーの山田さんの語りの会を見てきました。
太宰治作 「粋人」
やぁ~面白かったです。満員のお客さんと一緒に爆笑しました!
時代小説読み語りの第一人者神谷尚武さんと「ぶれさんぽーず」にも出演されている内藤和美さんの美しい「語り」も素晴らしかったです。
朗読カフェへの朗読者としての参加もお待ちしております。
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1 朗読会などのお知らせ
2 朗読会
3 今日のワンポイント
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シティーボーイズミックス
「10月突然大豆のごとく」
10月17日~24日
新国立劇場 中劇場
出演
大竹まこと きたろう 斉木しげる 中村有志 他
8月28日前売り開始です。
今年は10月の公演です!!
人人人人人人人人人人人人人人人人人人人
槇大輔さん主催
語りの会 のお知らせです。
「万朶の会・第2回」9月19日(日)13:00~15:00
17:00~19:00
「第9回・定期公演」11月12日(金)19:00~21:00
13日(土)14:00~16:00
詳細は「語座」HPをご覧下さい。
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朗読会
「ぼてふり」見てきました。
山田さんの太宰治作「粋人」素晴らしかったです!!
場所は江戸深川資料館。
地下鉄「清澄白河」から数分、下町情緒あふれる町並みを歩くと左手にあります。江戸時代、深川佐賀町の町並みを再現した展示室があって観光コースにもなっているようです。正面にある深川宿と言うお店で、深川飯を食べ、小劇場へ。
補助椅子も出て超満員。小劇場なので大劇場もあるかと思ったら、さらに小さなホールが地下にあるだけ。定員は232 朗読や落語講談にはぴったりのまさに小さな劇場です。ここに限らず公共の劇場は利用料金も安いので、規模の大きな朗読会の開催には、早めに予約しておくのも忘れずに。
さていよいよ開幕
時代小説「読み語り」で知られる神谷尚武さん。深川資料館近くのお寺に眠っている園女という女目医者のお話。読み語りに入る前に、落語のまくらのような挨拶。
緞帳があいて、いきなり話に入るよりお客さんには親切かもしれません。
読み語りは、マイクに乗った美しい声と言葉で自然な表現。朗読サロンの講師をされているそうで、お客さんも生徒さんが多いのか、真剣に耳を傾けていました。
ここで一度緞帳が下がって、次が山田さんです。
山田さんは一連の「ひとり舞台」で芸術祭で優秀賞を受賞しました。朗読とか語りの枠を越えた独自の表現スタイルです。ホームページでは音声しか紹介出来ませんが、是非生で見ていただきたいです。朗読カフェでも公演を企画したいと考えています。今回のライブの模様を朗読カフェでも聞いてもらえるようにお願いしようと思います。ともかくお客さんは大爆笑、太宰治の作品でこんなに笑えるなんて・・と思うくらいです。
休憩が入って
お楽しみ塚田圭一さんの江戸の話。
演劇研究家と紹介されている塚田さんは、知る人ぞ知る大変なお方。今日は遊郭のお話しを歌舞伎のエピソードを交えながらの楽しいお話しでした。
そしてトリをとるのが、内藤和美さん
いろいろな語りの会に出演されています。ブレサンポーズのメンバーでこの秋も内幸町ホール公演に出演されるそうです。
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語りの会や劇場に行くたびにいろいろ考えます。
たまたま読んでいた内田樹さんの「態度が悪くてすみません」に能楽の謡いについてこんな事が書かれていました。
「謡の追求する声は響く声である。そのような声を聞くとき、皮膚があわだち、血がざわめき、骨があちこちで共振を始める。響きは和音と同じく単体では出すことが出来ない。人間と言うのは本来ひとりで佇立していながら「交響楽」を奏楽できる複素的な存在なのではなかろうか。言語的コミュニケーションの場においても、交響楽を語れる人と、単純な音しか出せない人がいる。その違いは、聞けば分かる。言っている内容がどれほど整合的でも、どれほどアーティキュレーションがクリアーでも、薄っぺらな声は、結局私達の耳には届かない。そこに「響き」がないからだ。」
ではこの響きとはどうすれば得られるのか?単に発声や肉体だけの問題ではなさそうです。
さらに内田さんは
「授業や講演の時、ノートや草稿を用意して、読み上げると、間違いなく聴衆のテンションは下がる。たちまち眠り込む人もいる。しかいその場で思いついたことを、興に乗って話し出すと、聴衆のテンションが、ぱっと高まるのがわかる。」
そうした時の声にはそれまでとは違う「響き」発している・・と言っています。そろそろ引用とは言えない長さになってきたのでこのへんでやめますが、マイクを使った場合、この「響き」の要素である、人の耳には聞こえない「倍音」がほとんどカットされてしまうと言うこともあるのではないでしょうか?もちろんそれだけではないと思います。また、暗記しているから「響き」のある声になるのか、読み語りだと「響き」のある声にならないのかについても、ただそれだけの違いではないようです。
「響き」が聞こえない聴衆は、聞く努力をやめて、深い眠りにはいる・・・
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次回に続く
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ワンポイント
お腹から声を出す。
何度も言うようですが、お腹からは声はでません。
でもお腹を意識しただけで声は変わります。丹田や横隔膜についてはお話ししましたが、今日は骨盤底筋について。
先日あるお芝居の客席で、以前番組で一緒だったアナウンサーの方と偶然会ってお話ししました。いまお芝居のレッスンを受けていて、声がお腹から出てないと指摘されているといってました。お腹だけでなく背中を押されたり、汗だくで特訓を受けているそうです。そこでの指導は丹田ではなくさらに下の骨盤底筋を鍛えるというものだそうです。これは声楽のレッスンで言われたことがあり、一時私も意識しました。骨盤底筋は、姿勢維持にも重要な役割を果たす筋肉と言われています。鍛えるのはとても良いと思います。発声にどう良いのかは、長い文章を読んだときや、息を一杯使った台詞をしゃべった時、息が足りない緊急時に出動する筋肉、と言った感じで使っています。
トレーニング法としては、呼吸練習と合わせてやります。息を吐ききった時、おしり(肛門)をぎゅっと締めるようにして、数秒間止めます。
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宮沢賢治作「山男の4月」HPに掲載しました。
お時間のある時に聞いて下さい。
http://kitagawatakurou.net/roudoku/yume/yamaotko.html
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朗読 カフェ http://roudoku.me/
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