メールマガジン
朗読メールマガジン
2010/08/14発行
第7号
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こんにちは、朗読カフェ、マスターの喜多川拓郎です。
朗読メルマガ、ご愛読ありがとうございます。
朗読カフェ一般参加のお二人目は 篠山さんです。
新美南吉作「手袋」
瀬戸君に続き、素晴らしいので、是非聞いて下さい。
http://roudoku.me/sasayama/
感想もお待ちしています。
http://roudoku.me/oubo.html
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1 朗読会などのお知らせ
2 お腹から声を出すって?
3 今日のワンポイント
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シティーボーイズミックス
「10月突然大豆のごとく」
10月17日~24日
新国立劇場 中劇場
出演
大竹まこと きたろう 斉木しげる 中村有志 他
8月28日前売り開始です。
今年は10月の公演です!!
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槇大輔さん主催
語りの会 のお知らせです。
「万朶の会・第2回」9月19日(日)13:00~15:00
17:00~19:00
「第9回・定期公演」11月12日(金)19:00~21:00
13日(土)14:00~16:00
詳細は「語座」HPをご覧下さい。
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朗読会
語りの会「ぼてふり」
日 程:平成22年9月10日(金)
昼の部:午後2時30分開演(2時開場)
夜の部:午後6時30分開演(6時開場)
場 所:深川江戸資料館・小劇場
詳細は
http://yamada.t-vpro.com/
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お腹から声を出すって?
どうやってもお腹から声は出ません!
発声についてこれまでいろいろ勉強してきました。
でもお腹と声の関係ほどミステリアスなものはありません。
長年の経験から、お腹に力を入れると、声が安定する事は分かります。でも何故?と言われると、人に説明出来なかったのです。
わかりやすいのは、「腹式呼吸が必要だから」その為に腹筋を鍛える必要がある。
呼吸は、普通多くの人は胸式呼吸しています。肩を上下させる肩呼吸の人もいます。いずれも、吸うときに力を入れ、胸郭をふくらませて、吐くときは力を抜くようにする呼吸法です。これは教わらなくても出来ますよね。これだと、歌や台詞など、フレーズの最後まで、安定して声を出す事はできません。風船と同じで、息を一杯にふくらませた最初は強く吐き出せますが、最後のほうはフニャ~っとなってしまいます。そこで横隔膜を使った呼吸法を体得する必要があるのです。だから、腹筋に力が必要だと・・これはよく分かります。
でもそれだけではないのです。
もう一つは「丹田」です。
丹田というのは、ヨガのチャクラにあたる部分で、ベルトから握り拳一つ下体の中心にある「ツボ」のようなもの。鴻上尚史さんは著書でハリや指圧のツボが何故効くのか分からないのと同じで、何故か説明出来ないが、丹田を意識するだけで声は変わると言ってます。
声だけでなく呼吸も、丹田の辺りを意識して押し上げるようにするとフラつかなくなる人もいます。
さらに最近私が教えてもらったのが、横隔膜そのものを鍛えて声を出すと言う、発声法です。後野仁彦さんの本にも載っています。
これは、横隔膜そのものは柔らかく、肺を押し上げる時に力が入らないので、固く強くする必要がある、と言う事なのだそうです。
私にはこのやり方は驚くほど効果がありました。
でも、ナチュラルな発声にはほど遠い声、やはりオペラの発声ですから、マイク無しでホール全体に響く声が必要です。
朗読の場合、そこまでは必要ありませんよね。
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えっと思われるかもしれませんが・・・
稽古の時、声の小さな人に、声を「大きく」と意識しないようにお願いしています。
私達が生活していく上で、「大きい声」は「うるさい」でしかありません。声の小さい人ほどそう感じているはずです。その人にとってうるさい声を出すようにと指導しても、喉に負担をかけるだけで、「うるさい声」は出るようになりますが、表現にふさわしいその人本来の自然な声は出ません。
人の声の大小は、生活環境によります。静かな環境で生活をしている人は、大きな声は必要ないのです。つまり声の小さな人ほど耳のよい人です。
また私のように集合住宅に住んでいて、お隣を気にして生活していると、いつの間にか声が小さくなりますし、逆に、耳の遠くなった人と暮らしていると自然に大きな声になります。
子供の頃、はしゃいでいると、おかぁさんからうるさいとしかられた経験はありませんか?もっと小さい声でと言われ、声を潜めましたよね。でももしジャングルで生活する家族だったら、そんなことはないはずです。
しかし、朗読では、声はお客さんとのコミュニケーションの重要なツールです。声がお客さんに聞こえなければ、表現になりませんものね。
最低でもお客さんに届くような声量が欲しいですよね。どうすればいいでしょう。
一番早いのは、環境を変える事なのですが、そう簡単にはいきませんよね。広いジャングルに引っ越すとか、騒音の中で生活するとか、高速道路の脇に住むとか、数週間で声はがらっと変わるはずです。もちろん どんなところに住んでも、会話のない生活では困りますが。
私は距離感を変えるように指導しています。
大きな声ではなく、遠くに届くように言葉を発してもらうのです。野外でやるのが一番ですが、稽古場なら部屋を大きく使います。端と端に立って、会話します。どうしても聞いて欲しいことを、川の向こう岸にいる、伝えたい相手に言う、このシーンが一番です。それでも駄目なら、聞いている人全員が後ろ向きになりその背中に向かって、発声します。聞いて欲しいと思うこと大切です。
テレビがうるさいのは、やたらに大きな声でリアクションするのが仕事だと勘違いしている人が増えているからです。ただ「大きいだけの声」はうるさいだけです。
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次回は、朗読作品選びについて
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ワンポイント情報
丹田の意識の仕方?
ベルトの握り拳一つ下、体の中心と言われても、なかなか意識できませんよね。
一番簡単なのが、つま先でバランスを取って立ったときに下腹部に感じる緊張したポイント。体の中心とも言われるポイントだけに、バランスを崩したときに、無意識に力が入るようです。私は座って読む仕事が多いので、座り方を工夫しています。座骨でしっかり座って、尻尾を後ろに突き出すようなイメージをもつと丹田が感じられます。
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